よくわかる油の話

オイルを知ろう vol.1~オイルの働き~

2018/10/04
 



かつては「太る」と悪者扱いをされることが多かったオイル。
ここ数年は「体にいいもの」として、テレビや雑誌で注目されていますね。

以前のコラムでも「油脂の働き」や「脂肪酸」など、いろいろとお届けしてきましたが、
10月の1カ月間は、「オイルを知ろう」と題し、
オイルの動きや魅力をあらためてご紹介していきます。

1回目は「オイルの働き」についてです。一緒にオイルマスターになりませんか?




01 脂質はエネルギーになる



「たんぱく質」「糖質(炭水化物)」「脂質(オイル)」は三大栄養素と言われ、
私たちの生命維持や身体運動に欠かせないエネルギー源です。

「たんぱく質」は、筋肉や血液、皮膚などをつくる栄養素として利用されます。

「糖質」と「脂質」はどちらも体のエネルギー源ですが、よく「焚き火」に例えられます。

活動エネルギーを炎とすると「糖質」は「枯れ葉」、「脂質」は「薪」。
「枯れ葉」はすぐに着火しますが、短時間で燃え尽き、
「薪」は着火に時間がかかりますが、長く燃え続けます。


言い換えると、「糖質」は、体内で素早く分解され活動エネルギーとなりますが、長持ちせず、
「脂質」は、瞬発力はありませんが、エネルギーが長続きします。


じゃあ、どちらもたくさん摂ればいいのね!と思いますが、それは違います。

「糖質」は貯蔵できる量や貯蔵できる臓器が限られているため、摂りすぎると皮下脂肪として体に蓄積してしまうのと、「タンパク質」を糖化し、老化や機能低下を速めるという悪影響が。

「脂質」は、少量でもエネルギーが持続し、三大栄養素の中で最も高いエネルギー源なんです。




02 体は脂質でできている⁉

細胞や臓器は「脂質」でできています。

というのも、人間の体は「細胞」でできていますよね。
細胞のひとつひとつの外壁である「細胞膜」は、実は「脂質」でできています。

また、「脳」に無数にある神経細胞の膜も脂質が多く含まれていて、
「脳」の水分を除くと60~70%が「脂質」で構成されています。

さらに「副腎皮質ホルモン」と「性ホルモン」は「脂質」を原料とています。
生きるのに欠かせない「ホルモン」の一部も「脂質」なんです。




03 美容にも脂質が関係している!



「脂質」は、肌や髪の潤いにも大きく関わっています。

良質な「オイル」を摂ることとで、肌細胞の「細胞膜」の状態がよくなると、
肌や頭皮の新陳代謝が活発になります。

代謝とともに生み出される保湿成分「セラミド」の産生が活発になったり、毛穴が詰まりにくくなって皮脂がスムーズに出たり、「潤いのもと」がたくさん生まれます。

それ以外にも、アレルギーの軽減や便秘の解消にも力を発揮します。
美容のためには、良質なオイルは欠かせないんですね。

このように「脂質」は、体に重要なエネルギー源だけでなく、
ホルモンや細胞膜を構成し、美容にも役立つ栄養素
なんですね。

では、どんな「オイル」でもいいのでしょうか?
「良質なオイル」を知るために、オイルを知ろう!vol.2は、「脂肪酸」についてご紹介していきます。