パーム油とパーム核油の違いは?パーム核油由来のMCTオイルは大丈夫?

パーム油とパーム核油の違いについてのサムネイル画像

MCTオイル

「パーム油」と調べると「体に悪い」「発がん性がある」といった内容をよく目にしますが、本当にそうなのでしょうか?
また、パーム油と同じパームフルーツから抽出される「パーム核油」も、原料が同じなために疑念を持たれる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回、パーム油とパーム核油について徹底調査し、それぞれの特性や安全性についてまとめました。
パーム核油由来のMCTオイルについても紹介しているので、是非参考にしてみてください。

パーム油とパーム核油の違い

パーム油とパーム核油は、原料となる部位、使われ方などにおいて異なる特性を持っています。

原料となる部位と脂肪酸組成の違い

パーム油は、パームの果肉から抽出されます。
一方、パーム核油は果実の種子(パーム核)から取り出されるため、原料となる部位が異なります。

パーム油とパーム核油の原料の違い

原料の部位が異なると、油の性質を決める「脂肪酸」の組成も変わります。
パームの果肉は、パルミチン酸(約45%)とオレイン酸(約40%)が主な成分です。
パーム核の方はラウリン酸(約47%)、ミリスチン酸(約16%)、オレイン酸(約17%)、が主な成分です。また、これらに加えてMCTオイルの原料となるカプリル酸(C8)とカプリン酸(C10)が比較的多く含まれています。
参照:油脂の脂肪酸組成表

それぞれの用途の違い

脂肪酸の組成が違うと、用途も変わってきます。

パーム油とパーム核油の使い方の違い

パーム油は主に工業用の油として、カップラーメンやポテトチップス、菓子パン等を作るときに調理油としても使われ、揚げ物や炒め物に適しています。
パーム油を加えると、なめらかな口当たりを実現できること、一方で揚げ油などとして活用すると軽やかな食感も再現できることから、食用の油としての需要が高いのです。

パーム核油は、抗酸化作用があるラウリン酸が豊富なため、石鹸成分の一つとして使われる一方で、先述したように中鎖脂肪酸(カプリル酸、カプリン酸)だけを取り除いてMCTオイルとしても使われています。

パーム油・パーム核油の健康への影響について

パーム油とパーム核油に悩んでいる様子

パーム油と調べると「発がん性がある」「健康に悪い」といった内容を見受けられますが、本当にパーム油は健康にとって悪なのでしょうか?
また同じパームから作られるパーム核油も健康に影響があるのでしょうか?
パーム油が健康に及ぼす影響について触れながら、詳しく紹介します。

パーム油は製造過程で化学溶剤を使用している場合もある

パーム油の製造には、有機溶剤として「ヘキサン」が使用されることがあります。
ヘキサンは、油を抽出する際に使用される一般的な溶剤の一つです。
他にも、脱臭や脱色の工程で塩素化合物や有機酸などが使用されることもあります。

これらの有機溶剤は、過剰な摂取によって神経系や呼吸器系に悪影響を及ぼす可能性があると言われています。

パーム油は輸送の過程で添加物を使用している

パーム油の多くは、海外から輸入されています。
その過程で品質が劣化してしまわないよう、酸化防止剤として食品添加物のBHA(ブチルヒドロキシアニソール)が使用されます。

しかし、日本政府は1982年パーム油に関してBHAの使用を認めています。
1998年には食品衛生調査会でBHAのラットに対する発がん性が確認されて問題になり、政府も使用禁止を検討したそうですが、「マウスなどのげっ歯類にのみ見られたものである」との見解を受けて、現在も使用を認め続けています。
※参照:パーム油とは メリット・デメリットから考える問題点と今後の課題

パーム油は健康に悪いのか?

パーム油に悩んでいる様子

パーム油製造に使用される化学溶剤は、残留物や不純物を取り除くために重要ですが、健康への影響も懸念されています。
そのため、パーム油を使用している食品の過剰な摂取は控えた方が良いでしょう。
例えば、ポテトチップスや菓子パン、カップラーメン、クッキーなどは加工の際にパーム油が使用されていることが多いので、食べ過ぎには要注意です。

しかし、パーム油には「トランス脂肪酸の代替油」としての使い道があるとして、近年注目をされているという側面も。

トランス脂肪酸とは、脂質の構成成分である脂肪酸の一種です。植物油などからマーガリンやショートニングなどを製造する際や植物油を高温にして脱臭する工程で生じます。

トランス脂肪酸は、過剰に摂取すると心筋梗塞や冠動脈疾患を引き起こす可能性が高いとされ、海外ではトランス脂肪酸を含んだものは禁止されている地域もあります。
日本でもトランス脂肪酸に対する危険性の認知が広がったことから、その低減対策としてパーム油が注目されているのです。

※参照:厚生労働省|トランス脂肪酸に関するQ&A
※参照:パーム油は体に悪い?危険?何が問題なのかを解説

パーム油には、過剰に摂取することで人体にとって悪影響を及ぼす面もありますが、あくまでも「過剰に摂取し続けた場合」の話です。
普段から馴染み深い食品にも使われている事を鑑みると、必ずしも「健康に悪い油」とは言い切れないと思われます。

パーム核油は健康に悪いのか?

パーム核油に悩んでいる様子
パーム油もパーム核油も「そもそもの原料が同じパームだから危ないのでは?」と思われることが多いですが、そんなことはありません。
先述したように、パーム油は過剰に摂取しなければ、必ずしも「悪い油」というわけではないのです。
また、「パーム油とパーム核油の違い」でも紹介したように、パーム核油は含まれている脂肪酸の組成が異なり、またその用途も異なります。
そのため、パーム核油から作られている製品も、安心して使えると言えるでしょう。

パーム核油由来のMCTオイルについて

パームフルーツとMCTオイル450が並んでいる画像

MCTオイルは、特定の脂肪酸を抽出したオイルであり、パーム核油から得られるMCTオイルもその一種です。
ここではパーム核油から抽出されたMCTオイルの利点、健康や品質への影響について詳しく説明します。

パーム核油から抽出されたMCTオイルの利点

パーム核油由来のMCTオイルの利点は、ココナッツ由来のMCTオイルと比べてコストが低いことです。
その理由は、「生産量の違い」にあります。
ココナッツは主に熱帯地域で比較的小規模で生産されているのに対し、パームは世界的に需要が高いため生産は大規模に行われています。

パームの生産量とココナッツの生産量を比較した画像

そのためパームの生産量はココナッツよりも圧倒的に多く、安定した供給ができるので、コストの低さを実現できるのです。

健康や品質への影響について

パーム核油由来のMCTオイルは、ココナッツ由来のMCTオイルと比較しても遜色ない品質が期待できます。
もちろん、発がん性や健康被害などもありません。
その理由としては、近年パーム核油由来のMCTオイルの製造方法が進歩しており、化学溶剤・添加物は一切使わない、加熱蒸留のみの抽出製法が採用されているからです。
MCTオイルができるまでの図
※ただし、MCTオイルを過剰に摂取するとお腹が緩くなりやすいので、適量をまもりバランスの取れた食生活を心がけることが重要です。

まとめ

パーム油とパーム核油の違い・安全性について

パーム油

パーム油は加熱調理や製菓、化粧品など幅広い用途で利用されますが、一般的に悪いイメージがある理由は、抽出時に一部の製造過程で化学溶剤が使用されていることがあるからです。

また、パーム油を使用した商品の中には、トランス脂肪酸を多く含む商品が作られてることもあります。
そこから論点がずれてパーム油自体への非難につながっているということも考えられます。

しかしパーム油も、摂りすぎなければ悪い油ではないのです。

過剰摂取すると体への悪影響も考えられますが、これはどんな食品にも言えることでしょう。
普段から食事全体の栄養バランスを意識することが大事です。

パーム核油

パーム核油は、パーム油とは抽出している部位も脂肪酸の組成も異なるため、油の性質も全く別物です。
パーム核油は中鎖脂肪酸を多く含み、消化吸収が早く体への負担が少ないとされているため、健康食品やMCTオイルとして利用されます。

MCTオイルに関しては、抽出されている脂肪酸(C8、C10など)が同じであれば、ココナッツ由来でもパーム核由来でも成分や効果は同じと言えます。
どのMCTオイルを使うか迷った場合は、安心できるブランドや製造方法を確認したうえで、コスパで選ぶのもおすすめです。

勝山ネクステージのパーム核由来のMCTオイルは・・・?

パームフルーツとMCTオイル450が並んでいる画像

当店のパーム核油由来のMCTオイルは、加熱蒸留のみの抽出で、化学溶剤は一切使っていません。

また、原料の栽培から製造までの工程はRSPO(持続可能なパーム油協会)の認証を取得した工場で行われています。
この認証は、環境への配慮や持続可能な栽培・製造を行っていることを証明するものです。

原料の栽培から製造までを一貫して管理しているため、厳格な品質管理の下でMCTオイルを提供しています。

これからMCTオイルを使ってみたい人、既に使っている人、全ての人に自信をもってオススメ出来る商品です。

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