先日、テレビの情報番組で「食用油と健康」をテーマにした特集が放送され、大きな反響を呼びました。
番組のテーマは「認知症の一因は“脳のエネルギー不足”」。
オリーブオイルに“ある油”を組み合わせると、そのエネルギー不足を補えるといいます。
その“ある油”の正解は、ココナッツオイル。実はこれ、MCTオイルと同じ「中鎖脂肪酸」を含む油です。
中鎖脂肪酸は、体内で「ケトン体」という物質に変わります。
このケトン体こそ、ブドウ糖に代わる“脳の第二のエネルギー源”として近年注目を集めている存在です。
そして、その中鎖脂肪酸を100%まで高めたのがMCTオイル。
番組をきっかけに、油の“質”への関心はかつてないほど高まっています。
では、なぜいま中鎖脂肪酸(MCT)は“脳”との関係で注目されるのでしょうか。
認知症の最大要因といわれる「アルツハイマー病」。
65歳以上の4人に1人が認知症患者もしくは予備軍だと言われています。
さらに、高齢者に限らず、若年層でもアルツハイマー病にかかってしまう人も少なくありません。
近年は、中鎖脂肪酸がつくり出す“ケトン体”と脳のエネルギーの関係について、研究が進められています。
ケトン体と脳のエネルギーの関係を紐解きながら、なぜMCTオイルが“脳”との関係で注目されるのか見ていきましょう。
ケトン体はブドウ糖に代わる第二の脳エネルギー!

アルツハイマー病の特徴の1つとして「脳のエネルギー不足」が挙げられます。
脳がうまくブドウ糖を取り込めず、エネルギー不足になることで、脳細胞の機能が衰えていくと考えられています。そこで、代わりのエネルギー源として注目されているのが「ケトン体」です。
ちなみに、ケトン体は、体内で脂肪が分解されたときなどに生成される物質のことです。
脳はこれまでブドウ糖が唯一のエネルギー源とされてきました。しかし、アルツハイマー型認知症になると、脳では、ブドウ糖を代謝するためのインスリンが働きにくくなり、ブドウ糖をうまく利用できなくなります。そのため、エネルギー不足になり、脳が十分に働かず、認知機能の低下をもたらすことになるのです。
そんなブドウ糖に代わって脳のエネルギー源として注目されるようになったのがケトン体です。ケトン体によって脳のエネルギー不足を補うことで、認知機能が向上する例も確認されるようになっています。
引用:「認知症ネット」https://info.ninchisho.net/archives/27948
MCTオイルは、脳のエネルギーになる「ケトン体」の生成を促進する
MCTオイルは体内で分解されやすく、すばやくエネルギーに変換されるのが特徴です。そのため、ブドウ糖に代わるエネルギー源であるケトン体づくりに役立つと考えられています。
そもそもアルツハイマー型認知症って?

「アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)」は、簡単にいうと、神経細胞が変性して脳が委縮する病気です。
もう少し詳しくいいますと、脳の中に「アミロイドβタンパク」とよばれるタンパク質が蓄積し、老人斑というシミができて、認知機能が障害される病気になります。
「アミロイドβタンパク」は脳全体に溜まりますが、特に側頭葉に多く蓄積します。側頭葉には記憶に関わる「海馬」があることから、短期記憶(最近の出来事など)の機能が著しく障害され、思考力や記憶力、認識力などに障害が生じてしまいます。
最初は、「もの忘れ」に近い症状から始まることが多いため、アルツハイマー病の見分けがつかないことも多いと言われています。
また、「脳への栄養不足」が原因とも言われています。
脳のメインエネルギー源は「ブドウ糖」ですが、その「ブドウ糖」を細胞内の取り込むにはインスリンが必要です。
しかし、アルツハイマー病の場合は、脳にインスリン欠乏が起き、脳内でインスリン抵抗性が発生することが分かっています。
つまり、脳内でインスリンが使えないと、神経細胞は「ブドウ糖」をエネルギーとして使えなくなり、変性を起こしてしまうのです。
では、「脳の栄養不足を解消」するにはどうしたらいいのでしょうか?
MCTオイルがケトン体を生成するメカニズム

新たな脳の栄養源として注目されているのが「ケトン体」です。
「ケトン体」は、体内に「ブドウ糖」が不足してしまったとき、肝臓で作られます。
脳にとって「ケトン体」は、「ブドウ糖」に替わるエネルギー源なのです。
ということは、「ブドウ糖(糖質)」を摂らなければいいのでは?と思いますが、現代の食生活で「糖質」を完全にカットするのは難しいですよね…。
しかし、「ブドウ糖」が体内にあるときでも、「ケトン体」を効率的に作り出す成分があります。
その正体は、摂取後、直接肝臓まで運ばれる「中鎖脂肪酸」!
「中鎖脂肪酸」は消化吸収が早く、体内での代謝が優先されるため、「ケトン体」づくりに役立ちます。
つまり「中鎖脂肪酸」は、脳のエネルギー源として期待されている成分ということです。
MCTオイルは中鎖脂肪酸100%
ブドウ糖が体内にある状態でもケトン体を効率よく作り出す中鎖脂肪酸ですが、MCTオイルは中鎖脂肪酸100%のオイルです。
そのため、ケトン体の生成をより効率よく行うことができます。
中鎖脂肪酸は短時間でケトン体を生み出す
中鎖脂肪酸は体内で非常に吸収されやすく、短時間でケトン体を生み出せるという特徴があります。
長鎖脂肪酸がケトン体を生み出す速さの4~5倍も短時間でケトン体を生成できるといいます。
MCTオイルはどうやって摂取すればいい?

毎日の食事に取り入れやすいMCTオイルですが、摂取する際のポイントは以下の2つです。
- 初心者は小さじ1杯(5g)~大さじ1杯(15g)から
- 飲み物や食べ物にかけて摂取する
それぞれのポイントについて詳しく説明していきます。
初心者は小さじ1杯(5g)~大さじ1杯(15g)から
MCTオイルを一度に大量摂取すると胃に負担をかけたり、お腹が緩くなるケースがあるため、初めて飲むという方は少しずつ摂取しましょう。
MCTオイルの摂取量の目安は以下のとおりです。
- 1日1~3回
- 1回あたり 小さじ1(5g)~大さじ1(15g)
飲み物や食べ物に掛けて摂取するのがオススメ
MCTオイルはそのまま飲んでも問題ありませんが、無味無臭なので飲み物や食べ物に掛けて摂取するのがオススメです。
飲み物であればコーヒーや牛乳、味噌汁、食べ物であればサラダや炒めもの肉料理など、さまざまな飲み物・食べ物と一緒に摂取できます。
簡単♪MCTオイルを使った美味しいレシピ

ここでは、MCTオイルを使った簡単で美味しいレシピを紹介します。
コクが出てさらに美味しく♪MCTオイル入り納豆ご飯

納豆にMCTオイルを加えただけですが、コクが出て美味しく召し上がれます。
MCTオイルはプラスチック容器を変形させてしまう性質があるので、混ぜる際はお皿やボールに移してください。
【用意するもの】
- MCTオイル:小さじ1(5g)~大さじ1(15g)
- 納豆:1パック(タレ付き)
- 温かいご飯:適量
【作り方】
- 納豆にタレをかける
- MCTオイルを入れて混ぜる
- 温かいごはんの上に2をかけて完成
レシピや作り方の詳細はこちらからご確認ください。
「コクが出てさらに美味しく♪MCTオイル入り納豆ご飯」
ごくごく飲める!MCTオイル入り飲むヨーグルト

ヨーグルトにMCTオイルを混ぜることで、さらにまろやかな口当たりになります。
混ぜるだけなので、バタバタする朝食におすすめです。
【用意するもの】
- MCTオイル:小さじ1(5g)~大さじ1(15g)
- 飲むヨーグルト:100cc~200cc
【作り方】
- のむヨーグルトをコップに入れる
- MCTオイルを入れよく混ぜて完成
レシピや作り方の詳細はこちらからご確認ください。
「ごくごく飲める!MCTオイル入り飲むヨーグルト」
混ぜるだけなのに本格的!簡単ごまドレッシング

MCTオイル入りのごまドレッシングです。
サラダにかければ満腹感がアップするのでおすすめです。
【用意するもの】
- MCTオイル:小さじ1(5g)
- すりごま:大さじ2
- (A)マヨネーズ:大さじ2
- (A)砂糖:大さじ1
- (A)酢:小さじ2
- (A)醤油:小さじ1
【作り方】
- すりごまを容器に入れる
- (A)をすべて入れ混ぜ合わせる
- MCTオイルを入れて混ぜて完成
レシピや作り方の詳細はこちらからご確認ください。
「混ぜるだけなのに本格的!簡単ごまドレッシング」
オリーブオイルとの「合わせ使い」もおすすめ
2026年6月25日放送のテレビ朝日「林修の今知りたいでしょ!」でも、いま注目されているのが油の“組み合わせ”として紹介されていました。番組では、オリーブオイルにある油をプラスする合わせ方が取り上げられ、その“ある油”の正解として挙げられたのがココナッツオイル——MCTオイルと同じ「中鎖脂肪酸」を含む油です。
オリーブオイルとMCTオイルは、それぞれ得意分野が異なります。
オリーブオイル……エキストラバージンに含まれる香り成分やポリフェノール、ビタミンEが特徴。番組では、これらの成分が注目されていると紹介されていました。加熱に比較的強く、料理の風味づけに向いています(※搾りたての風味成分は熱に弱いため、生でとるのもおすすめ)。
MCTオイル……中鎖脂肪酸100%で、体内でケトン体づくりをサポートするとして注目。無味無臭で、加熱調理には向かないぶん“かけて使う”のが基本です。
そのため、「風味づけや生食にはオリーブオイル」「仕上げやドリンクにはMCTオイル」と使い分けると、それぞれの持ち味を活かせます。たとえば、サラダにエキストラバージンオリーブオイルで香りを添え、そこにMCTオイルをひとさじ——といった合わせ方です。
※MCTオイルは高温になると煙が出やすいため、炒め物や揚げ物には使わず、できあがった料理や飲み物にかけて摂るのがおすすめです。
まとめ
MCTオイルを構成する中鎖脂肪酸は、ブドウ糖に代わり脳のエネルギーとなるケトン体の生成を促進させ、アルツハイマー病にも効果があります。
MCTオイルは、体内で吸収されやすくケトン体を短時間で生み出せるため、ダイエットにも効果的です。
- 初心者は小さじ1杯(5g)~大さじ1杯(15g)から
- 飲み物や食べ物に掛けて摂取する
といった飲み方のポイントを押さえ、脳にも体にも良いMCTオイルの効果を体感してみてください。
ケトン体の生成を助ける仙台勝山館MCTオイル
先ほど解説した通り、中鎖脂肪酸は、ケトン体の生成に役立ちます。
仙台勝山館のMCTオイルは、中鎖脂肪酸100%でできているオイルです。
無味無臭なので、毎朝のコーヒーに入れたり、ヨーグルトにプラスしたりと、日常の食事に気軽にプラスして栄養を補給することができ、メディアでも多数ご紹介をいただいております。
ぜひ、気になる方は商品をチェックしてみてくださいね。
また、「MCTオイル」と「DHA・EPA」が同時に摂れるサプリメントもあります。
「DHA・EPA」は、体内でつくることができない必須脂肪酸。細胞膜や神経細胞の構成成分であり、血液をサラサラにする効果があるといわれています。
気軽に飲めるカプセルタイプなのもいいところ。
ぜひ、気になる方はチェックしてみてください。
脳が元気であることは、健康であることの一つのバロメーター。
ぜひ、試してみてくださいね。
次回は、「オイルの活用法」を紹介していきます。
▼最終回のコラムはこちら
オイルを知ろう vol.5~そろえておきたい3本のオイルとは?~
▼第2回の脂肪酸についてのコラムはこちら
「オイルを知ろう vol.2~脂肪酸の中の「飽和脂肪酸」とは?~」
MCTオイルは脳に良いって本当?


